web3.0到来にむけて、Brave(ブレイブ)というブラウザを知っておきたいと感じる方が、非常に増えています。
Braveの国内検索数も、2020年前半で1ヶ月で50,000件程度だったものが、2023年後半には、220,000件に増えており、ユーザーが関心を持ち始めたことが数字でもわかります。
しかし、Braveがweb3.0のブロックチェーン技術で生まれたブラウザと聞くと、安全性やメリットが気になりますよね。
今回は、ホームページ制作を通して最新情報をキャッチし、有益な情報発信を心掛けている当社が、今後インターネット社会を大きく変えるweb3.0時代に登場したブラウザBraveについて、ブロックチェーンに詳しくない人でもわかりやすくご紹介していきたいと思います。
この記事を読めば、Braveの安全性、メリット、危険性の他、ホームページを使ってビジネスを展開している私たちが、次世代ブラウザについて知っておくべきことが何か?を知ることができますよ。
Braveを通して、web3.0時代の幕開けに、一歩足を踏み出してみましょう!
Braveブラウザの詳細と、プライバシーの保護方法についてご紹介
Braveを一言でいうと「広告をブロックしてサイトやYouTubeを閲覧できるブラウザ」です。
欲しい情報を探している時に、購入へ誘導する広告が出て面倒だと感じたり、広告と情報の区別がつかず余計なものを購入してしまった人は、意外と多いのではないでしょうか。
また、YouTubeで音楽を聞いている時に、広告を飛ばさなければならずウンザリする!なんてことは、誰でも頻繁にあることですよね。
Braveはあらゆる広告をブロックすることで、ユーザーが本来欲しいと思っている情報へ無駄なく到達できる、ユーザーのためのブラウザです。
そのため、Braveは広告やトラッカー(ユーザーの行動や傾向を監視・把握し、広告などにも利用する)のような、余分な情報を読み込みません。
つまり利用者には、無駄な通信料もカットでき、動作も早いというメリットがもたらされるのです。
ではなぜ、Braveはブラウザの収入源である広告カットをすることを売りにしているのでしょうか。
そもそもBraveの開発者はWebブラウザ「Firefox」開発元の共同創立者です。
開発者は、ブラウザのビジネスモデルが、ユーザーの利便性を損ね、本来知りたい情報への到達を大きく邪魔していると考えているのです。
そのため、Braveは初めから広告を表示しない機能となっており、広告を表示しなかったことで、どれくらいの通信料を削減できたかと、どれほどの広告をブロックしたかを確認できるようになっています。
つまり、今まで私たちが利用しているブラウザがどれほど使いにくかったか、無駄な容量を使わされていたかがわかるようになっているのです。
とても面白いですよね。
また、もしユーザーが「広告を表示しても良いよ」と許可を出すと、仮想通貨「BAT」を獲得できる「Brave Rewards(ブレイブ・リワーズ)」という機能が搭載されています。
今までは、広告を出している会社がGoogleなどに広告費を支払い、ユーザーの目に広告を届けていました。その広告費は全てGoogleなどが受け取っていたわけです。
しかしBraveでは、広告を見たユーザーが広告費の70%をもらえる仕組みとなっており、広告を見る気のあるユーザーのみに広告が出され、それを見たユーザーは広告費をもらえるという、双方にメリットのある作りとなっているのです。
どのようなタイミングで広告を見るかや、表示回数は自分で設定することができるので、BATを獲得したいなら回数を増やすなど調節することも可能です。
ちなみにBATは値上げが続いており、将来価格も期待できる仮想通貨です。これはBraveの普及の可能性も視野に入っており、今後BATを使ったブラウザ上での新たなやりとりなどが盛んになるかもしれませんね。
続いては、プライバシー保護の視点でみた時に、Braveは問題ないかどうかについてみていきたいと思います。
まずBraveは、ユーザーの行動を監視し収益を上げる現状のWeb世界に対抗するブラウザです。そのため独自のプライバシー保護機能を実装しています。
以下、細かな内容についてご紹介していきます。
- トラッキングの防止・・・ユーザーの行動やデータが吸収されないよう、トラッキング防止機能が備えられています
- オープンソースの透明性・・・Braveの多くの機能はオープンソースとして公開されているので、誰でも監査や検証が可能です。ユーザー自身でもプライバシー保護について知ることができます。
- 個人情報を収集しない・・・Braveでは個人を特定する情報は収集されません。
上記のように、Braveでは個人を特定できる情報は取得しない仕組みとなっていますが、安全面でもう一つ気になるのはフィッシング対策ですよね。
ここでは、BraveとGoogleChromを比べながらご紹介していきましょう。
機能 | Brave | Chrom |
フィッシング対策 | フィッシングサイトや有害な広告をブロックする機能を持っています。これにより、ユーザーは悪意のあるサイトからの攻撃を回避できます。 | フィッシングやマルウェアのサイトを警告するセキュリティ機能を持っています。Googleの広範なデータベースを利用して、危険なサイトをリアルタイムで検出します。 |
パスワード管理 | Braveには組み込みのパスワードマネージャがあり、ユーザーはウェブサイトのログイン情報を安全に保存できます。また、パスワードの生成や自動入力もサポートしています。 | Chromeのパスワードマネージャは、Googleアカウントと連携しており、クロスデバイスでのパスワード同期が可能です。また、弱いパスワードを検出する機能や、パスワードのリークを警告する機能も備えています。 |
Chromと比べてみても、セキュリティにひけをとらないことがわかりますよね。
広告をシャットアウトし、通信速度やバッテリー負荷を回避しながら、仮想通貨を稼ぐ仕組みもある。
セキュリティに関しては、GoogleChromに劣ることもない上に、開発は「Firefox」開発元の共同創立者となれば、日常的に利用することにメリットを感じていただけたのではないでしょうか。
では、ここからはBraveがWeb3.0時代にどのような役割をはたす可能性があるのかについてご紹介していきます。
Web3.0に素早くアクセスし、未来のインターネットの世界の概要を把握することは、インターネットでビジネスを行う者としては必須ですよね。
Web3.0の世界観を知るきっかけとして、Braveの今後の可能性についてお伝えしていきましょう。
Web3.0でのBraveの役割は、個人や小規模な組織がビジネスの主役となるチャンスを作ること
Web3.0の大きな特徴は、大手企業が中央で管理していたシステム体制から、個人や小規模組織がビジネスをとりまとめる可能性が出てくるところにあります。
つまり今後、大手一強にお金を払い続けなければ事業がなりたたなかったり、大手が提供してきたサービスの中でしか発信できなかったものが、自分の力でビジネスの主役となれるという状況になるのです。
ユーザーの視点でいうと、個人の情報や所有権が強化されることが大きいでしょう。今までは、Googleなどが取得していた個人情報で、Googleの利益になるサービスが作られ、それに企業がお金を払う状態となっていましたが、個人が自分の情報をどう扱うかを決める時代となっているのです。
このように、個人が主体となりインターネットを利用する時代となるWeb3.0において、Braveはどのような役割を担うのでしょうか。
例を出しながらご紹介していきましょう。
Braveを利用して、仮想通貨BATを貯められる
Braveはブロックチェーン技術を活用しているため、ユーザーがブラウザを使用することでBATという仮想通貨を獲得することができます。
このBATは広告を閲覧することで得られる報酬のようなもので、今まで強制的に見せられていた広告を、ユーザー自身が見る見ないを選択し、なおかつ見る人には報酬が支払われるといった、ユーザー自身に決定権のある状況となっています。
獲得したBATはクリエイターやウェブサイトに寄付するなど、さまざまな利用方法が用意されていますが、日本円に変えることも可能です。
貯めた仮想通貨をどう使うかは、ユーザー自身が決められるのです。
大手企業に個人情報が集約されるなど1つの企業がネット上で権力を持つことを防ぐ
Web2.0はSNS時代であり、個人が自由に発言できたりビジネスチャンスを得られる時代ですよね。
一方で、不利な発言が削除されたり、アカウントが停止されるなど、権力を持つ企業が個人を制御することができる状態は変わらないままです。
また、どのサービスを利用するにも大手企業のログインアカウントを登録する必要があるなど、一部の企業に個人情報が集約しすぎることも問題となっています。
いくらセキュリティを強化しているとはいえ、常にハッカーに狙われている個人情報は、私たちの知らないところで売買されるなど、一箇所に集中することはリスクをともないます。
Web3.0は「分散型インターネット」時代と言われ、どこか一箇所に多くの個人情報が集まることなく、セキュリティも強固であることが特徴です。
そんな時代の流れの中で、Braveのように「個人情報に興味がない」と豪語し、個人情報の取得に全力投球しない姿勢は好感をもたれますよね。
また、Braveには二種類のプライベートモードがあり、閲覧履歴を残さない一般的なモードに加え、Tor接続を使って接続元を隠す昨日も搭載しています。
接続の痕跡を追跡しにくくなるため、よりプライバシーが守られるということです。
ここまではBraveがいかにWeb3.0の考えに即した次世代ブラウザであるかについてお伝えをしてきました。
では、ダウンロード時に気をつける点などはあるのでしょうか?
次は、Braveのダウンロード方法と気をつけるべき点についてお伝えをしていきます。
Braveダウンロード方法についてご紹介
インストール
Braveの公式サイトから直接ダウンロードをすることができます。
(対応ブラウザ)Windows 64-bit、Windows 32-bit、macOS、Linux
スマートフォンでも簡単にインストールできます。
Braveの設定や利用方法については次回詳しくご説明していきますね。
まとめ
今回はBraveがWeb3.0時代の次世代ブラウザである理由や、セキュリティ、メリットについてご紹介しました。
Web3.0が何であるかがピンとこないという方も、Braveの目指す方向性と実装されている機能を知っていただくと、なんとなく見えてきたのではないかなと思っています。
あとは、実際に利用してみて、今まで当たり前だと思っていたWebの世界と何が違うのかを実感していただくと、より気づきが増えるのかなと思いますよ。
個人の情報や権限が守られ、自分で選択できる自由を手に入れられるWeb3.0ですが、もちろんその裏にひそむ危険性もたくさんありますので、それらについての紹介はまた別の機会にさせていただきたいと思います。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。