あなたのビジネスを一言でいいあらわすとしたらなんですか?
の問いに、答えられる経営者はどれくらいいるのでしょうか。かくいう筆者も「当社はホームページを作る会社です」など、ごまんとありそうな言葉でしか表現できないものの一人です。
しかし、言葉は人に刺さるもので、ビジネスをその言葉で言い表すことは非常に重要です。
それにはまず、そのビジネスに対する想いや理想を持っていることが大切でしょう!
今回は、ホームページに言葉を添える際に、どんなキャッチを載せるのが最適かをご紹介していきます。
言葉ひとつで、反応や問い合わせは大きく違ってきますよ。ではいってみましょう!
キャッチコピーを作る前に誰にとってどんなメリットがあるかを考える
まず、キャッチコピーを作る上で非常に大切なのが「このビジネスは誰にとって、どんなメリットがあるのか」を理解しているかどうかです。
つまり、「誰」の部分はターゲットであり、「どんなメリット」はの部分は自社の強みになります。
これらをかけあわせて、最適なキャッチコピーを作る必要があるのです。
では「誰」を考える方法はあるのでしょうか。これは別の記事「ペルソナの簡単な作り方」をご確認ください!
もう一つの「どんなメリット」の部分ですが、別の言い方をすると「当社の強み」といった部分になります。
ここで気をつけたいのが、自社の強みがターゲットにとってはメリットではない場合です。
意外と、ターゲットのメリットを考えた強みを書いていないところが多いのも事実です。
例えば、ホームページ制作会社に医療関係の人が、ホームページ制作を依頼したいと考えているとします。
そこに書かれた「自社の強み」に、神戸でのホームページ制作実績No.1とあった場合、微妙ではありますがそこまでメリットは感じない可能性があります。
なぜなら、医療関係のホームページ制作は、病院専門ホームページ制作会社があるほどに専門的で、神戸でたくさんの制作実績があったとしても、病院専門ホームページ制作会社にはかなわないからです。
なので、ターゲットによっては、自社の強みが、さほど強みではない場合が出てきます。
そこを踏まえた上で、「どんなメリット」があるのかを追求していくことが良いでしょう。
追求した上で、そのメリットにビジネスに対する想いを載せることで非常に有効なキャッチコピーとなってきます。
メリットにビジネスの想いを載せる?と疑問に感じられた方も多いかもしれませんね。
実は、誰に、どんなメリットがあり、そのメリットを作るためにどんな想いでビジネスをおこなっているか。この3本立てが強力なキャッチコピーにかかせない要素となっているので、そのビジネスに対する想いについてもしっかりチェックしていきましょう。
キャッチコピーはビジネスに対する想いを簡単に言い表したもの
ビジネスに対する想いとメリットを混同しがちなところも多いですが、この2つは大きく違ってきます。
まず第一に、メリットはターゲットに対してのものであるのに比べ、ビジネスに対する想いの主語は会社となります。
そして、どちらかというとターゲットのためだけではなく、社会全体のために役立つものといった締めくくりが理想でしょう。
ターゲットも社会で暮らす人です。そのターゲット単体のためだけにメリットを訴求するだけでなく、社会全体にプラスとなる目標があり、それがターゲットにも直接プラスにはたらきかけるという形にすると、非常に説得力が増すことになります。
これは、自分個人にだけにメリットを掲げられると、どうしても人は素直に受け入れがたく感じてしまうところがあるためです。
よくあるたとえで例を出しみてると
ある化粧品会社の場合、40代女性の自分自身の基礎代謝の力を使って、シミシワを改善するという美容液が会社の売りだとします。
それだけを打ち出すよりも、会社全体として地球の循環をよくする取り組みを行い、地球も人も自分の力を大切に、最大限使えるサポートを行うことをミッションとしている会社であると打ち出すことにより、より説得力を感じるというイメージです。
それをキャッチコピーにおとすことで、会社と商品に一貫性を持たせることができます。
もちろんそれには、地球のために何か会社として行なっていることがなければ嘘になってしまいますので、きちんと社会のために実行していることがベースとなります。
つまり、この会社のキャッチコピーは循環型社会を後押しし、それを人の体や細胞、肌にも再現できるよう、優しく一生モノの肌作りを考えているというような落とし込みにすることができるのです。
これらは、他社の化粧品と差別化にもなりますし、それによりホームページのデザインやロゴを統一することもできます。
つねに変わらない姿勢でビジネスを行なっていくという強いメッセージを打ち出すこともできるので「今だけ50%OFF」といったような、安いキャッチを日毎に考える必要もありません。
キャッチコピーとは、普段は消費者に見せにくいビジネスの目標を伝える手段としても有効になるのです。
まとめ
今回は、キャッチコピーを作るために必要な要素「ターゲット(誰)を選定」「ターゲットにどんなメリットがあるか」「社会に対しどんな想いでビジネス目標をもっているか」についてお伝えしました。
これらを組み合わせ、同じような商材で値段だけで戦うのではなく、共感を武器に消費者に選ばれるキャッチコピーを作ることができれば、ブランディングにも役立ち、非常にビジネスがやりやすくなると思いますよ。