サイトをリニューアルしたいけれど、多額の費用をかけてリニューアルするメリットがイメージできない。また、何をもって成功と考えれば良いのか、成功するためのサイトのイメージが浮かばない・・・など、サイトリニューアルでお悩みの方は非常に多いですよね。
悩む一番の理由は、サイトを完成させるまでの流れがイメージできないことが原因であることがほとんどです。
あなたはなぜ、サイトをリニューアルする必要があると考えていますか?「問い合わせ数が減っている」ことや、「デザインが古い」ことがリニューアルしたい理由であれば、この2つでは、リューアルするための目的は全く違うということになりますよね。
つまり、KPIも違う可能性があるのです。
今回は、サイトリニューアルで失敗したくないならKPIを設定しよう!という、リニューアルする前に、絶対に知っていただきたお話についてふれていきたいと思います。
KPIって何?という方も大丈夫!
初心者さんでもわかりやすくおまとめしていますので、サイトリニューアルを失敗したくない!という方は、ぜひ最後までお付き合いくださいね!
サイトリニューアル前に必ず「目的を明確に」しておこう
サイトのリニューアルで失敗してしまう人は、リニューアル理由が明確でないことが多いです。
例えば、「デザインが古いと思う」や「なんとなく気に入らない」など、感情面でリニューアルを考えると、次に作るホームページも、いずれ気に入らなくなってしまう可能性があるのです。
サイトを洋服に例えると、なんとなく古くなってきたから気に入らない、前は良いと思っていたけどイマイチぴんとこない。など、買い替えのタイミングのたびに出費がかさむことになってしまいます。
これは、洋服ではよくあることではないでしょうか?
サイトの場合は、簡単に買い替えができないため、気に入らなくなるとずっとストレスを感じながら使い続けなければなりません。
では、そうならないためにどのようなことに気をつけて、サイトリニューアルに望めばよいのでしょうか。
一番重要なことは「目的を明確に」することです。
デザインが気に入らないや、古いと感じている、などは目的には当てはまりません。目的とは、サイトをリニューアルすることで、どのような結果を求めているか?という、目で見てわかることが重要なのです。
デザインが古いと感じている裏側には、「デザインが古いから問い合わせが少ないのではないか?」という、本来の目的が隠れているのではないでしょうか?
そこをしっかり自覚することで、本来の目的にそったサイトのリューアルを進めることができるのです。
POINT!
まずはリニューアルしたい本当の目的を明確にしてみましょう!それが数字で出せるのであれば、よりリアルに話が進みます。
目的を数字で明確にする方法
サイトリニューアルをするには、目的を明確にすることが重要ということがわかりました。
では、より明確にするために、目的を数字に落としてみましょう。数字というと難しく感じてしまいますが、サイトの世界の数字は、さほど難しいものではありません。経営やお商売をされている方でしたら、すんなり頭に入ってくるので、難しいと思いすぎず、実際にご自身のサイトでやってみられることをおすすめします。
まず、今の気に入らないサイトへ訪問してくれる人の数はご存知でしょうか。
成功するサイトで指標となってくる数字は、たったの3つです。
- (1)サイトへ来てくれる人の数(訪問数)
- (2)サイトを気に入って見てくれる時間(閲覧時間)
- (3)サイトから問い合わせをしてくれる数(問い合わせ数)
この3つのうち、どの数が足りないかで最初に達成するべき目的が変わってくるのです。
例えば、訪問数が圧倒的に足りないのであれば、問い合わせ数が増えるわけはありませんので、まずは訪問数を増やすことに注力します。
逆に、訪問数は多いのに、閲覧時間が少ない場合は、サイトに書かれている内容が、訪問者の要求に合っていないことになります。
このように、この3つだけの数字であっても、具体的にどこにどんな問題があるのかが見えやすくなってくるのです。
リニューアルしようとしている今のサイトは、どこに課題があるか、ある程度想定できていますか?
もしイメージがつかない場合は、この3つの数字を一度出してみることをおすすめします。
3つの数字の簡単な出し方
ここからは、サイトの3つの数字の出し方についてご紹介していきましょう。
リニューアルをしなければならない、最大の問題がなんであるかを洗い出したいと思います。
グーグルアナリティクス(GA4)がリンクされていることが前提となってしまいますが、GA4を見ながらその数字をみていきたいと思います。
(1)サイトへ来てくれる人の数(訪問数)の見方
まず、GA4にログインしたら、家のマーク(ホーム)をクリックしてみましょう。
そうすると、「ユーザー数」が出てきますが、これがサイトに訪れた人の数です。もし少ない場合は、今のサイトがあまり表示されていないことを意味します。
当社は、90日間で5,000人ほどのユーザーですが、これは少ない方です。しかし実は、サイトからの一ヶ月の問い合わせ件数は7から10件近くあります。
普段の業務がありますので、新規案件が毎月10件いただけるくらいでOKですので、このサイトは一ヶ月の訪問者数の増加に力を入れていません。
代わりに、問い合わせ率の改善に力を入れており、今後は自社とお客様の層を近づけることに力を入れています。
このように、多ければ良いというわけではなく、どんな目的でどこのどの数字をあげていきたいかを基にして、サイトの内容を考えていくのがベストです。
(2)サイトを気に入って見てくれる時間(閲覧時間)の見方
次に、閲覧時間の見方をご紹介していきましょう。
家のマークの下をクリックすると、「ページとスクリーン」を選ぶことができます。
そこで表示される表の「検索エンゲージメント時間」を見ていただくと、ユーザーがサイトにきた後のそのページを見た時間が表示されています。
ページ単位でどれくらい見られているかを確認することができるのです。
ページのコンテンツ量に比べて読まれていないな・・・と思う場合は、コンテンツの内容を見直してみる必要があると考えられます。
(3)サイトから問い合わせをしてくれる数(問い合わせ数)
こちらもGA4から数を把握することができます。
しかし、これをしようとすると、初心者では難しいGA4の設定が必要となってきますので、今回は割愛します。
メールや電話で来る場合、だいたいどれくらいの件数が入るようになったかを把握し、サイトの訪問数の何%くらいの人が問い合わせをしてくれるのかを知っておくと良いですよ。
KPIを設定して、リニューアルが成功したかどうかをチェックする
それではまず、KPIについて簡単にふれていきたいと思います。
KPIとは
KPI(Key Performance Indicator、主要業績評価指標)とは、目標達成度を測るための指標です。
具体的な目標に対して、どれだけ効果的に目標を達成しつつあるか、を数値で示します。
KPIを設定すれば、業績の進捗具合がわかりやすく、必要な改善策のための具体的なデータを知ることができます。
KPIの設定方法
まず最初に、目標を明確にします。
そして、その目標達成をわかしすく把握するための具体的な指標を決定します。
例えば、売上目標なら「月間売上額」がKPIになります。
それから、KPIが現実的で達成可能なものであることを確認し、どのように計測し報告するかの方法を定めます。
最後に、定期的に結果をチェックし、目標に対する進捗が良いのか悪いかを判断し、必要に応じて計画を調整します。
これがKPIを達成するための基本的な考え方と流れです。
では早速、KPIを設定してみましょう。
例としては、先ほどGA4でご紹介した3つの数字のうち、お問い合わせ数をKPIとしてみましょう。
お問い合わせ数をKPIとした時に、決めておきたいことは目指すべき問い合わせの数です。
現在、月間問い合わせ数が10件で、その3倍の30件欲しい場合、KPIは「問い合わせ数30件」という設定になるかと思います。
サイトへの訪問者数は月間5,000人だった場合、問い合わせ率は0.6%となりますね。
しかし、今は問い合わせ件数が10件なので、0.2%ぼ問い合わせ率となっています。
つまり、KPIを%で見ると、0.2%→0.6%にアップするということです。
0.3%のアップ率は現実的でしょうか?
また、リニューアルにかけたお金を0.3%のアップ率でカバーできますか?
といったように、具体的な目標は数字で見てみた場合と、なんとなく「今の問い合わせの3倍〜」となるより、「問い合わせ率0.2%アップすれば、収益が一月に200,000円アップするのでサイトリニューアルをする意味がある」と明確にするかでは、非常にわかりやすさが違います。
この考えをベースに見てみると、サイトのリニューアルが成功したのか、失敗したのか、もしくはほんの少し数字が足りていないだけなのか・・・などが、わかってくることになるのです。
KPIは、目標をきちんと数字に出した状態なので、成果をはかりやすいサイト作成とは非常に相性が良いです。
しかし、サイトリニューアルを依頼する側が、なんとなく結果を良くしたいといった、漠然とした考えで発注してしまうと、サイトを作る側も、漠然とした目標をもとに制作を始めてしまうため、結果が出にくい状態となってしまいます。
サイトリニューアルには、KPIの設定が必須といっても過言ではないでしょう。
まとめ
今回は、サイトリニューアルでKPIを設定すると失敗しないという内容をご紹介しました。
正確には、失敗をしないためにKPIを設定しておく、もしくは、結果がでなくても、なぜ出なかったのかを検証していけるよう、サイトリニューアルの際は、KPIを明確にしておく。という方が正しいかもしれません。
このような内容を理解して、一緒にどんなサイトを作っていくべきかを考えてくれるような制作会社を探すことも大切ですので、一度リニューアル依頼時に、KPIの話をきちんとしてみると反応を見ることができるので良いですよ。