インターネットの進化は、Web1.0から始まり、現在のWeb2.0へと進化してきました。
そして、次なる段階として注目されているのがWeb3です。
Web3は、ブロックチェーン技術を基盤とし、分散型ネットワークによって新たなビジネスモデルを構築することを目指しています。
分散型やブロックチェーンなど、耳慣れない言葉に抵抗感を感じる方も多いかもしれませんが、ここでは簡単に、そして未来のビジネスモデルのイメージを作りやすいよう、専門的な言葉は避けてご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
Web3で重要になる、主要な技術について知っておこう
Web3のビジネスモデルを理解するためには、その主要技術について知っておく必要があります。一つずつご紹介しますね。
ブロックチェーン
ブロックチェーンとは、分散型データベースの一種です。
分散型データベースとは、ネットワーク上の複数のデータベースを、1つのデータベース管理システムが制御するものです。
分散データベースのメリットは、膨大なデータであっても分散されているため、容易にリソースを拡大することができます。
また、セキュリティのリスクを抑え、データの安全性を高めることができます。
ブロックチェーンは、これらのメリットを利用しながら、取引記録をチェーン状に連結して管理することができる技術のことです。
そのため、、改ざんが困難であり、透明性とセキュリティが高いため、暗号資産(仮想通貨)やスマートコントラクトなど、さまざまな分野で応用されています。
スマートコントラクト
スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で実行される自己執行型の契約です。
特定の条件が満たされると、自動的に契約内容が実行されます。
この実行までには5つのステップが用意されていると言われています。
(1ステップ)2者以上で、合意がなされる。
(2ステップ)決定内容がスマートコントラクトに書き込まれる。
(3ステップ)書き込まれた内容が、暗号化されてブロックチェーンに保存される。
(4ステップ)スマートコントラクトが実行され、契約が完了。取引の内容がブロックチェーンに記録される。
(5ステップ)各ノードがブロックチェーンのコピーを更新する。
これにより、仲介者を介さずに信頼性の高い取引が可能となります。
分散型アプリケーション(DApps)
DAppsは、ブロックチェーン上で動作するアプリケーションです。耐障害性が高く、透明性も確保されています。
Web3時代のビジネスモデルをWeb制作会社の視点で構築
まず最初に考えられるのが、トークンによる支払いサービスの確立でしょう。
え?トークン?と、つまづかれたかたも、いらっしゃるかもしれません。
トークンとは、JavaScriptを使ってカード情報などを別の文字列に変換して送る仕組みです。
これにより、クレジットカード情報の漏洩を防ぐことができるため、アメリカのMastercardは、2030年までに欧州における全てのEC決済に「トークン化」を適用することを発表しました。
これは、開発の問題で、利用者の視点からは、トークンなのか、クレジットカードの情報がそのまま利用されているのかなどはわかりません。
しかし、今後、安全性を考えてクレジットカードの情報を守りたいと考える人たちからは、選択の一つとして使われる可能性は多いにあります。
ECサイトへの導入などを考えた際に、これらの知識を持っておくことは重要となってくるため、情報を把握しておきたいですよね。
他には、グローバルな取引を見据えたサイト構築も重要となってくるでしょう。
今まではターゲットが国内のみであったことのひとつに、日本円での取引が当たり前だったことが挙げられます。
今後、支払い方法が多種多様になった場合、海外からのアクセスも増えることを予測して、ホームページなどの多言語化を考えておくと良いでしょう。
今すぐに、それらを行う必要はありませんが、将来的に、利用者は日本人の日本円のみにとどまらないことを念頭に置いておく方が、パイもひろがり、ビジネスチャンスの幅がぐっとひろまることになります。
グローバールな意識の視点を持つことを忘れないようにしましょう。
まとめ
今回は、web3時代のビジネスモデルの構築についてご紹介しました。
開発やデータ管理といった視点でいうと、非常に多岐に渡り多くのビジネスの変化が予測されるのですが、あえて、取り組みやすい視点でご紹介するとすると、支払い方法の多様化、トークン化、グローバルな取引の可能性の高まりという3つのイメージをもってもらえればと思います。
これらを根底に、今後のビジネス展開を作成すると、将来的にきっと出遅れることなく、チャンスを掴み取ることができると思いますよ。
お悩みやご意見のある方、未来のビジネスモデルを作りたい方は、ぜひともご連絡いただければと思います。