2014/1/5にCakePHP3のプレビュー版が公開されました。
まだ「開発版プレビュー」なので動かない機能がたくさんありますが、主要な部分は動かすことが可能です。
変更点となどは、こちらの記事がとても参考になります。
まず、実際にXAMPP/WindowsでCakePHP3を動かす環境を作成します。
PHP 5.4の準備
現在多くのLinuxサーバで採用されているRedHat6やCentOS6標準のphpは5.3なため、次のバージョンリリースを待つか自前でphp5.4環境を作らないと動きません。
自分はXAMPP 1.82を使用しました。
xamppをインストールした後、PATHの設定が必要です。「c:xampp」 にインストールした場合、環境変数Pathに「c:xamppphp」を追加します。
composer
CakePHP3の配布はzipファイルの展開からCompoerへ変わりました。Comopserとは、phpのパッケージ管理ツールです。これを使えば、CakePHP本体とその動作に必要なPHPモジュールも一緒にインストール/アップデートができるそうです。CakePHP3をcomposerでインストールする場合、
- コマンドライン版Git
- composer本体
の2つが必要です。Windows用のコマンドライン版Gitはいくつかありますが、今後はコマンドラインでの作業となるため、Cygwinをインストールします。
Cygwin
install cygwinからsetup.exeをダウンロードしてインストールします。32bit,64bit版ありますがどちらでも構いません。「select packages」の画面がでるまではデフォルトの値で進めます。
この画面が出たら、「devel」のカテゴリを開き「git」をSkipからインストール対象に変更します。クリックしてバージョン番号がでればインストール対象となっています。
インストール後、Cygwinを実行すると端末画面となるので「git」のみをタイプしインストールされているか確認します。
composerのインストール
以降の作業は全てCygwin上で行います。端末を開いた状態で、以下のコマンドを実行します。
$ cd /cygdrive/c/xampp/php
$ php -r "eval('?>'.file_get_contents('https://getcomposer.org/installer'));"
composer.phar がインストールされますので、
$ php composer.php
で起動できるか確認します。
CakePHP3 のインストール
これで環境が準備できました。 では、c:xampphtdocsc3test にCakePHP3をインストールしましょう
$ cd /cygdrive/c/xampp/htdocs/
$ php ../php/composer.phar create-project -s 'dev' cakephp/app c3test
以下の画面になればOKです。
ここまでくれば、XAMPPを起動しhttp://localhost/c3test でCakePHP3が動きます。DB接続設定のdatabase.phpは廃止され、App/Config/app.php に統合されました。
DB設定を編集し、再度アクセスします。
次回
今回作成した環境を使用して、CakePHP3の新機能を確認していきます。