WEBサイトを制作する労力はなんとか削減したいですよね。では、ChatGPTを使えば、どの程度その労力を省くことができるのでしょうか？もし、知識がなくても作ることができれば嬉しいですよね！
今回は、ChatGPTを使ってWEBサイトを作る過程をご紹介しながら、どこまでChatGPTに依頼することができるのかを見ていきましょう！
戦略立案はChatGPTにおまかせ。WEBディレクター顔負けの提案をしてくれます
（フェーズ：コンテンツ制作。サイトの内容を決める）
どのような人々がサイトを訪れるのか、訪れた人の要望は何か、どのような情報や機能が必要なのかを、ChatGPTが組み立ててくれます。
通常であれば、WEBディレクターや営業が、受注したホームページの競合を調査したり、強みや、ターゲットを分析して作り上げる、非常に手間のかかる分野です。それをChatGPTが作ってくれるのですから、使わない手はありません。
ではじ実際に依頼してみましょう！
依頼文章：健康に気をつけている女性向けに、葉酸とビタミンがたっぷり入った健康ジュースを販売するページに使用する、コンテンツセクションについて説明してください。また、それをホームページにする場合のサイトマップも作成してください。
ChatGPTからの応答：
- ホーム（ランディングページ）
- ヒーローセクション（製品紹介）
- 商品の詳細と利点
- 栄養成分表
- テストモニアルとクライアントの声
- 価格と購入オプション
- FAQ
- フッター（会社の情報、連絡先、プライバシーポリシー、利用規約など）
・製品詳細ページ
- 製品の詳細説明
- 栄養成分表
- 使用方法と提案
- お客様の声（テストモニアル）
- より多くの顧客の声
- 前後の写真やビデオ（ある場合）
- FAQ（よくある質問）
- より詳細なFAQ
- ブログ
- 健康と栄養に関する記事
- 製品の使用方法やレシピ
- ショップ
- 製品の購入ページ
- カートとチェックアウト
- お問い合わせページ
- 連絡フォーム
- 連絡先の詳細（電話番号、メールアドレス等）
いかがでしょうか？どのような内容をホームページに入れれば良いか、イメージが固まったのではないでしょうか？
TOPのデザインをAIにデザイン依頼してみよう
（フェーズ：デザインを行う）
ChatGPTでWEBサイトのコンテンツを作る方法をご紹介しましたので、次は、いよいよデザインにおとしていくフェーズとなりますが、残念ながらChatGPTでデザインを生成することはできません。
しかし、他の様々なツールを利用すれば、デザインを簡単に作成することができます。ですので、デザイン制作にかんしては今回さらりとお伝えしていきましょう。
ChatGPTで生成されたコンテンツを別サービス（今回はMidjourney）に入力し、WEBサイトのTOPページデザインを生成してもらいます。
以下のようなデザインが上がってきました。
ずいぶんざーっくりですね・・・！しかし、これに依頼を追加することで精度はあがってきます。
今回はデザイン作成に使用したMidjourneyについてはふれませんので、ChatGPTで依頼したものを、さらに別のツールに依頼するとAIが仕上げてくれるという点のみをご紹介するレベルにとどめておきますね。
生成はだいたい30秒程度でした。これをもとにデザインイメージを膨らましていくのもよいですし、さらに詳細な情報を詰め込むことで細かな部分まで作っていくのも良いでしょう。
コンテンツを埋めていくならChatGPTを使って、分析＆ライティングを依頼しよう！
では、またChatGPTでの作業にはいります。
コンテンツはざっくりきまり、デザインもイメージが固まったところで、文章など細かい部分の仕上げが必要です。
従来であれば、ライターに依頼したり、WEBディレクターが競合調査を行いながら進める作業ですが、ChatGPTを使って作成してみましょう。
依頼文章：女性の健康を考えた女性社長が立ち上げた葉酸とビタミンが両方とれる栄養ドリンク。この商品についての説明を、好感がもてるように、思わず購入したいと思えるような内容で500文字程度で書いて
ChatGPTからの応答：
女性の健康を第一に考えた女性社長が誇りを持って立ち上げた、まさに夢のような栄養ドリンクをご紹介します。この特別な商品は、女性のために特別に開発された葉酸とビタミンをバランスよく含んでいます。厳選された成分が、女性が日々必要とする栄養をしっかりとサポートします。
この栄養ドリンクは、健康な暮らしを送るために必要な栄養素を手軽に補給する理想的な方法です。忙しい現代女性にぴったりなスタイルで、健康を手に入れることができます。さわやかで美味しい味わいで、毎日の摂取が楽しみになることでしょう。
この驚くべき栄養ドリンクは、葉酸とビタミンの相乗効果を体感できるとても特別なものです。女性の体に必要な栄養をバランス良く摂取することで、エネルギーをアップさせ、美しい肌や髪、強い骨をサポートします。健康的なライフスタイルを楽しみながら、内側から輝く美しさを手に入れましょう。
いかがでしょうか・・・。
ちょっと外国風の書き方があまりしっくりこないですよね。
しかしゼロベースの情報から、ここまで作り上げてくれるのですから本当に素晴らしいです。
この文面の中で、使えるところと本来の情報を掛け合わせながら作成することもできますし、その作成した文章をさらにChatGPTでリライトしてもらうこともできます。
また、もっと自社独自のサービスをうたいたい場合は、ChatGPTに競合のSWOT分析を依頼するのも良いでしょう。
その際に記載する内容は・・・
依頼文章：[競合社名] のSWOT分析を示す表を作成して
ChatGPTからの応答：
この場合、競合はグミで提供していたため、弱みの部分や強みの部分を見ながら、自社サービスをアプローチできる文章をChatGPTに依頼すると、さらに中身の濃い文章が返ってきますよ。
これらを使えば、効果的に時短でコンテンツを作っていくことができるのではないでしょうか。
プログラミングやコーディングはチャットGPTでできるの？
（フェーズ：コーディング）
残念ながらChatGPTでゼロベースからコーディングをしてもらうことはできません。多少の知識を持ち、ChatGPTをコーディングの補助として使うことは可能です。
また、例としてすでに上がっているサイトと同じようなhtml/cssを作ってもらうというようなことも可能ですが、デザインやラフを見せて、そのままhtmlを生成することは難しいです。
ここまでお伝えをしてきて、すでにお気づきかもしれませんが、ChatGPTで WEBサイトをゼロから完璧に仕上げることは、残念ながら今のところ不可能に近いということになります。
では、ChatGPTでできることをまとめてみましょう。
（１）コンテンツ制作。サイトの内容を決める
→ChatGPTで生成可能
→必要な情報をある程度入力すれば、サイトマップも作ってくれる
（２）デザイン制作
→ChatGPTでは不可能
→他ツールで生成可能だが、ChatGPTでどんなデザインが競合よりも良いかなど調査を依頼することは可能
（３）記事や中身の詳細を作成していく
→ChatGPTで生成可能
→競合分析や、SEO分析をChatGPTに依頼した上で、文章を作成してもらえば、さらに濃い内容となる
（４）コーディング。プログラム
→ChatGPTでは、ゼロベースで作成するのは不可能。補助的に作成は可能
→ある程度の知識があれば、非常に便利です
まとめ
ChatGPTでWEBサイトをゼロからノー知識で作ることは難しいという結果になってしまいました。しかし、どのようなコンテンツが必要なのかや、ライティングなどはChatGPTで作成することができます。
それは、WEBサイトを依頼する際に、すべてを制作会社に丸投げするのではなく、ある程度の骨子は誰でも作ることができることを意味します。
もし、素材提供や、どのようなページを作るかを依頼者が出すことができれば、もしかしたらWEBサイトの制作費用の削減になったり、同じ価格でも中身の濃い内容で作成してもらうことができるということになりますよね。
またコーディング不要なサービスも多々ありますので、それらを組み合わせて、理想的なWEBサイトづくりをすることはできるのではないでしょうか。