ペルソナ(顧客像)を決めましょう!と聞いて、真っ先に・・・「面倒くさい」・・・「おおよそ検討はついている」・・・と感じる方は多いのではないでしょうか。
筆者もその一人でした・・・。
あまりに細かくペルソナ(顧客像)を決めてしまうと、パイが狭まるし、そもそもそんな細かいレベルまで落とし込む重要性がわからないと思う人の方が、だんぜん多いと思います。
せっかちな方の中には、「やってみないとわからない」と、即実行する行動派の方も多数いらっしゃいます。
しかし、即実行をして、結果が思いのほかでなかった場合、また考えてやりなおしたり、そもそもうまくいかない原因がわからないなど、無駄な時間を費やし続けることになるのです・・・。
今回は、難しく感じないペルソナの作り方を、せっかちな筆者が簡単にお伝えしていきますので、ペルソナに抵抗がある方も、一度読んでいただいて、実践していただけると大変嬉しいです!
では、さっそくいってみましょう。
ペルソナやターゲットを決める前に絶対必要な「ビジョン」を決める
実は、速攻でターゲットを決めるところからやってしまいがちなホームページ制作ですが、もっとも重要なのは御社の「ビジョン・目的」です。
ここが抜け落ちたままでは、まずターゲットは決められません。もちろんペルソナを作ることも不可能です。
意外にも、「ビジョン・目的」がふわっとしている事業は多く、逆にここがカチッと決まれば、抜きん出て成果を出せる可能性があるのです。
では、どのようにビジョンを設定していけば良いのでしょうか?
ビジョンとは
ひとことで言うと「そのビジネスは将来、どのようになっていたいか」です。
実行したい未来であり、従業員とも共有したい目標でもあります。
経営者の方の中には「関西で一番になりたい」などの目標をかかげる方もいらっしゃいます。
しかしながら、ビジョンは自社にだけのメリットを掲げるものではありません。従業員や顧客、市場、世の中に対して、どのような責任を果たすのかを組み込むことで、支持されやすく、皆で達成しがいのあるビジョンとなるのです。
ビジョンの作り方初心者編
(1)ビジネスを始めた理由はなに?
(2)ビジネスをとおして、どんな価値を提供したい?
(3)顧客や社会に、どのような影響を与えたい?
この3つを考え、それを元に、下記の内容をかためていきましょう。
(4)5年後、10年後のこのビジネスはどうなっていたい?
(5)スタッフ、顧客と会社との関係性はどうなっている?
(6)市場や業界で、どの位置に入っている?
将来のことなんてわからないよ。と思ってしまうかもしれません。しかし、将来の目標やビジョンがない会社やサービスに、人は魅力を感じません。
なので、ビジョンを作ることで、あらためて「このビジネスで、どう世の中に影響を及ぼしたいのかな?」と考えなおしてみると、自然とターゲットやホームページの方向性が決まってくるものです。
そしてそれが完成したら、この考えや方向性に共感してくれそうな人たちをイメージしてみましょう!
ちなみに当社のビジョンをまとめてみました。自分に置き換えると難しいですよね・・・。
(1)ビジネスを始めた理由 | ホームページで神戸を元気にする会社にしたい |
(2)ビジネスをとおした価値提供 | お客様自体がご自身でHPを使って売上を上げていける |
(3)顧客や社会への影響 | ホームページ=難しい、プロしかわからない!を変えたい |
(4)5,10年後の未来 | 5年後、メディアに頼らず神戸で認知を上げる方法の確立 10年後、お客様のビジネスをそのブランディングでのみ成功させる方法の確立 |
(5)スタッフ&顧客と会社の関係性 | お互いの知識と行動を蓄積し、取り出し合える関係性になる |
(6)市場や業界で入っている位置 | 神戸のホームページ制作といえば当社をイメージしていただける位置 |
では、早速ペルソナを作っていきましょう。ペルソナを作り、細かく肉付けしていきましょう。
まずは基本的なところである、年齢、性別、所得層、職業などを埋めていきます。
自社のメインとなる顧客層はある程度把握している企業が多いかと思いますので、それらを集計して出してみるのも良いかもしれません。
例えば、下記の表から自社のビジネスにマッチするターゲットをピックアップしていきます。
使えるお金や、悩みの部分は別のものに変えていただいても良いですし、内容も変更していただいて大丈夫です。
これらを元に作り上げたペルソナに、まず名前をつけてみましょう。
上記はあくまでざっくりした枠組みの人物像ですので、これに肉付けをしていきましょう。
肉付けしたい内容ですが、実際の顧客情報を使うと非常に有用です。
例えば、今顧客となっている人たちにアンケートをとって、「選んだ動機」「利用してみてどうだったか」「どうやってこのサービスにいきついたか」などを把握し、そこからペルソナの心理の部分まで作り上げると人間味が出てきます。
そして、さらにプロフィールを練り上げるために、ペルソナの1日のスケジュールや休日の過ごし方も埋めていきましょう。
ペルソナの考え方や、理想としているものを深堀していくと、そこに「欲求」や「悩み」が見え隠れしてきます。
それを解決できるサービス提供の見せ方が、最も効果的で問い合わせに繋がりやすい見せ方となってくるのです。
作ったビジョンとペルソナを掛け合わせて、訴求を考えましょう
それでは、いよいよ最終段階です。
ペルソナが決まり、その人の行動パターンや悩み、欲求が見えてきたとします。
もう一つ加えて欲しいのが、最初に作った「ビジョン」です。
ペルソナの欲求と、御社が作ったビジョンがマッチすれば、そのペルソナは御社に非常に興味をもつことになります。
つまり、マッチしていなければ、どちらかを変える必要があるのです。
例えば上記のペルソナ例でいうと、コーヒー豆をもっと世の中にひろめたいものの、ホームページに詳しい従業員がおらず悩んでいる。世の中にひろめるにはB to Bが最適だと思っているが、広め方がわからない。と悩んでいることがわかります。
そこに、当社の「お客様自体がホームページを使って売上を上げることができるという価値を提供できる」ビジョンは最適となってくるでしょう。
さらに、ホームページは難しいものではなく、自社でもできると打ち出す広告がホームページ更新作業とともにあれば、魅力的に感じるかもしれません。
これらは、非常に簡単に作ったもので、本来はもっと落とし込み、もっと訴求を練るのがベストですが、あくまでわかりやすさ重視で、シンプルにご紹介してみました。
つまり、ペルソナの悩みを解決できるビジョンをもてれば、訴求もホームページに載せるコンテンツも自然と見えてくるということになります。
そのためには、一度簡単でも大丈夫ですので、ビジョンを作り、ペルソナを作り、それを合わせて問題点をみてみてください。もし不自然な点があれば、それが何かを明確にし、どうすれば解決するかを考えることで、答えに近づくはずですよ。
まとめ
今回は、初心者の方にむけてペルソナの作り方についてご紹介してみました。
ペルソナは、一度作ったら終わりではなく、実践してみて修正を何度かいれながら作り上げていくものです。
やっていくうちに、ビジョンとかけ離れてきたり、思っていたペルソナと違っていたり(この場合は、理想でペルソナ像を作っていることが多いです)、修正を加えなければならないことが必ず出てきます。
大切なのは、一度実行しみてる。です。
実行すれば、なんとなく、何が大切なのかが見えてくるので、頭で考えるよりもずっとラクに取り入れることができますよ。
ぜひ、試してみてくださいね。