ストーリーテリングは、人々が情報を理解し、記憶し、共感するための強力な手段です。
ホームページ制作において、ストーリーテリングの技術を活用すれば訪問者に自社の価値を伝え、深い共感を得ることが可能になります。
つまり、訪問者にホームページをとおして、自社を好きになってもらうことができるということです。
本記事では、その方法について詳しく解説します。
ストーリーテリングの基本をおさえてコンテンツを充実させよう
まず、ストーリーテリングの基本的な要素を理解することが大切です。
一般的に、ストーリーは「設定」「問題」「解決策」「結果」の4つの要素から構成されます。
これをホームページ制作に活用するために、自社のビジョンや製品、サービスに当てはめてみましょう。
そうすると、とても簡単にストーリーテリングを理解することができます。
「設定」
「設定」は、自社が存在する背景や環境を示します。これは、自社の創業ストーリー、ビジョン、ミッションなどを通じて表現することができます。
「問題」
「問題」は、自社が解決しようとしている社会的課題や顧客のニーズを指します。
社会的課題などはまるで自社のサービスと関係ないと思われがちですが、紐解いていくと、自社のサービスを使ってもらうことで、社会的な問題を解決できる可能性はけっこうあるものです。
それをあえて打ち出すことで、まるでそのサービスがなくてはならないもののように感じてもらうことができるのです。
そういう思いを閲覧者にもってもらうことができれば見え方がずいぶん変わってきますよね。
「解決策」
「解決策」は、自社の製品やサービスがどのようにしてその問題を解決するのかを示します。
ここは具体的に、具体例を出しながら書いておくと説得力がもたせられますよ。
「結果」
「結果」は、その解決策がもたらす具体的な成果や影響を示します。これは実績などを記載することが有効ですよね。
まとめたストーリーテリングをホームページに載せてみましょう
次に、ストーリーテリングをホームページ制作に具体的に活用する方法について見ていきましょう。
ストーリーテリングを自社に当てはめてみた時に、上手に当てはめることができたとしても、それをホームページで効果的に伝えることができなければ効果は半減してしまいます。
しかし、ここで難しいのが「どうやってホームページで上手に見せることができるのか」です。
ホームページに羅列をしても閲覧者に伝わりにくいので、さらにここから見せ方を4パターンに分解してみましょう。
その中で、自社にとって最も効果的で取り入れやすい見せ方をピックアップして実践してみてください。
- ビジュアルストーリーテリング: 写真、動画、インフォグラフィックなどを使い、自社のストーリーをビジュアル化しましょう。ビジュアル化することで閲覧者が簡単に伝えたいことを理解することができます。
とくに動画などは、比較的容易に理解することができるためおすすめです。
あくまで、難しい言葉は使わずに、わかりやすく、専門的ではない内容で伝えていくことが大切です。 - コンテンツマーケティング:ブログ記事やニュースレターなどを通して、自社のストーリーを深く掘り下げていきます。ただ自社のニュースなどを発信するのではなく、なぜこのような会社になったかや、失敗したこと、行き詰まったが解決したことなど、親近感がわくストーリーが付け加えられていると、訪問者は好感度だけでなく興味と信頼を持ち始めます。
- ソーシャルプルーフ: 信頼を大きく左右する部分です。例えば、自社の成り立ちの中で苦しい部分もあったが、確信的なアイデアで実績を伸ばして今に至る、というブログを書いたとします。しかしそれだけでは不十分です。付け加えたいのは、その結果、現在のお客様にどのような成果をもたらすことができたかの内容です。
結果、どのような成果や実績を残しているかを、わかりやすくホームページに載せることは、信頼を得るために必須となってきます。
まとめ
ストーリーテリングを活用して、ホームページをで閲覧者の共感を得る方法についてお伝えしてきました。
ストーリーテリングだけを別で切り取って考えがちですが、それを効果的に発信できるのがホームページです。しかし、多くの企業は、それをどうやってホームページに載せるべきか悩んでしまいますよね。
まずは、ストーリーテリングに自社を当てはめて、それを動画や文章など、どうやって発信するかを振り分けてみてください。住所やスタッフの写真だけのどこにでもあるホームページではなく、思いのつまった独自のホームページができるに違いないですよ。