10代をホームページで集客するためにはどのようにすれば良いか悩むマーケティング担当者は非常に多いですよね。
これは自分たちの世代とは違い、生まれた時からデジタルが身近にある人たちが、どうやって自分が欲しい情報に辿り着くのかが、イメージできないことが大きなポイントとなっています。
しかし、10代だから30代だからと世代で区切るのではなく、今後、多様な情報、多忙な日常の中で、自分らしさを確立し、自分に必要なものだけをピックアップする重要性に多くの世代で気づいてきていることから、10代の集客の答えが、全世代の集客の答えにも当てはまると筆者は思っています。
今回はそんな、自分の価値をしっかりみつめ、なおかつ自分がどう評価されているかを敏感に感じ取ってしまい、その環境が生まれた時からある10代が、どのようにホームページを見ているかも交えてご紹介していきたいと思います。
これを読めば、10代の集客だけでなく、今後私たちがもう一度情報社会でどのように生きていくべきかも含めて、考えるきっかけになるよう書いてみましたので、ぜひとも最後までお付き合いくださいね!
10代は自分を魅せる、共感する、効率化を考えることに長けている
まず、世代の違いと言って良いのが「自分の見せ方を知っている」ということです。
SNSを利用すると、さまざまな自分見せコンテンツが溢れており、その中から自分の好みのものをフォローしていくため、10代は早い段階から自分好みのものが何であるかがイメージできているところが大きいですよね。
たいてい、特に筆者世代などは、さまざまなものを買ったり見たりして、何となく自分の好きなものを確立していくのに多くの時間がかかっています。
10代の頃に、自分の好きや嫌いを確立して持っている人は極めて少なかったようにも感じています。
つまり今の10代は、コンテンツや情報を見る目が優れているということになるため、10代向けのプロモーションはセンスが問われることも事実です。
それがホームページとなると、自分好みの情報や見せ方が、効果的に配置されているデザインが指示されるため、制作側は非常にレベルが求められてしまいますよね。
しかし、センスやデザインだけで惹きつけているわけではありません。10代の心にささるポイントは「共感」です。
この「共感」を上手に魅せるコンテンツ配置が、ホームページを使った10代の集客に重要な鍵となるのです。
今後必須となる共感について
共感については、今までも何度かご紹介してきましたが、再度簡単にご紹介していきます。
ホームページで間違いやすい見せ方は「自分の会社や商品は、こんなにも良いところがある!」と一方的に伝えてしまうやり方です。
営業マンと話をしていて、一方的に商品の良さだけを伝えられると反発心や、疑念がわいてしまいますよね。
本当に腕の良い営業マンは「相手に共感する力」が長けているのです。
つまり、聞いてくれる、共感してくれる、があってこその商品紹介です。
人は「あー、この人、私のことわかってくれてるなー」と感じた時に、相手の話がしっかり耳に届くところがあります。
ホームページも同じで、一方的に伝えられるより「あ、これ私のことだな、わかるわかる、そう考えているんだ!なるほどね」と読み手に感じさせることがポイントです。
そしてこの共感が10代の集客にとくに重要となってくるのです。
魅せ方に長けた10代に上手に魅せる方法
次は「魅せ方」についてふれていきたいと思います。
このお手本は、インスタグラムなどでフォロワーを多く獲得しているアカウントを見ると一目瞭然です。
思わずフォローしたくなるアカウントは、そのアカウントが持つ「自分らしさ」を一瞬で感じ取ることができます。
つまり、文章でしっかり伝えなくても、色、デザイン、写真、タイトルで「何が言いたいか、どんなアカウントか」を感じ取ることができるのです。
これはプロであっても大いに参考にし、学ばせていただける部分だと筆者は思います。
情報溢れる世の中で、自分にぴったりの情報に辿り着く術を多く持っている10代は、この「ピンとくる」を柔軟にキャッチすることができます。
そのため、マーケティング的な言い方をすると「独自性」をいかに演出するかを重要視すると良いでしょう。
効率化しなれている10代をとりこむ演出
筆者世代の情報収集といえば、テレビだったように思います。
しかし今思えば、テレビとは放映側が流している情報をただキャッチし続けているだけの状態です。
チャンネルを自分が選んでいるので、選択権は自分にあるように思うかもしれませんが、決められた時間、提供されるCMを見て知識を得ることは、なんとも非効率ではないでしょうか。
最近では、見逃し配信サービスや、月額契約のサービスなど、自分が見たい時に見たいものを見られるサービスが充実しています。
また倍速で内容を把握する見方や、飛ばし見なども、これらのサービスが実現させる新しい見方ではないでしょうか。
となると、テレビCMなどを見る機会は一気に減っていますよね。
10代の情報収集はSNSが多く、SNS内で検索をすることでいち早く自分の知りたい情報をまとめて見ることができます。
つまり自分の目的に応じて情報を探しにいくイメージで、流れてくる情報を受ける側ではないことが多いです。
情報が多い時代に、いかに不要なものを省き、必要なものに最短でたどりつけるかを、今の10代は子供の頃からユーチューブなどで身につけているため、ぴったりのターゲットに選んでもらうためのプロモーションが重要となってくるのです。
魅せ方と露出方法で10代に効果的に「発見」してもらえるホームページ作りに
では次に、ホームページデザインについてご紹介していきましょう。
10代に響くホームページですが、明るい色合いやエネルギッシュな雰囲気などはもちろん、重要視したいのが「効率的であること」です。
大学のサイトなどを見ていくとわかるかもしれませんが、洗練されたグルーピングや一目見て、自分が欲しい情報がどれかがわかるレイアウトなどが効果的です。
10代に人気のショップサイトなども、ごちゃごちゃしたデザインではなく、シンプルで洗練されたものが多いのも見てわかります。
TikTokやInstagramなどで動画も見慣れているため、概要を掴むために動画を取り入れることも良いでしょう。
写真やイラストなど素材も重要で、素材集などから利用するよりも、独自性の高い写真やイラスト使う方が効果的です。
つまり、最初にご紹介したものをまとめた形でホームページを作成すると10代に響くサイトになりやすいことになります。
(1)色合い、明るさなど若い世代に人気のデザイン
(2)効率的に自分の知りたい情報へ行き着くレイアウトや見せ方
(3)シンプルで何が言いたいかをすぐに理解できるデザイン
(4)情報を要約して理解できる動画など
(5)写真やイラストは独自性の高いもの
(6)コンセプト、何が言いたいかなどは共感を呼ぶ内容で
これらは、10代だからというよりは全世代に共通することが多いのも事実ですが、よりデジタルを使い慣れている世代ということを忘れずにホームページを作ることを意識すると良いでしょう。
次は、発見してもらう方法についてご紹介していきましょう。
10代の集客には、やはりSNSがポイントとなってきます。
例えば「成人式のヘア」とInstagramで検索すると、画像が一覧で出てくるため、一目で自分の好きなヘアスタイルに行き着くことができます。
それだけでなく、その画像からどんなお店がその情報を出しているかや、自分の家から通えるエリアにあるのかなどを知ったり、シェアできたりするのです。
写真などを利用してお店やサービスを宣伝できるところは、絶対に使っておきたいツールですよね。
このときに間違えやすいのが、スタッフの集合写真を上げてみたり、空や景色を上げてしまうことです。
あくまで、このアカウントではヘアスタイルだけを紹介していくなど、コンセプトを崩さないことが重要です。
日常のあれこれを上げてしまうアカウントも多いですが、そういった情報は10代だけでなく、どの世代にもあまり有益な情報ではないですよね。
誰がどんな情報を欲しがっているのかを想定して、日々の投稿を行なっていくのがポイントとなってきます。
まとめ
今回は、ホームページで10代を集客するために知っておきたいことについてご紹介してみました。
10代に限らず、情報が溢れるこの時代に、ピンポイントで狙いたいターゲットを集めるために必要な要素ばかりになっています。
ホームページを作る時に、ぜひ、どんな情報を誰に届けたいかを意識して作っていただければ、あとは発信の仕方を変えるだけでどの世代にも通用するホームページになると思いますので、試してみてくださいね。